うみねこの鉄板早撃ち記録

スティールチャレンジやAPSの参戦記を上げます。

九州スチール2024参戦記

8月11日(日)に開催された、鉄板早撃ち九州スチール2024に参加しました。

九州スチールHP

今回は、その参戦記となります。

直前練習

2日前の金曜日、ターゲットワン秋葉原店での平日夜に開催される練習会に参加。大会間近ということで、この日は九州スチールのステージを周回させて頂きました。 九州スチールのいくつかのコースレイアウトは、JSCと異なるので、大体どんな感じなのかを掴むつもりで臨みました。
結果は70.71。
周回してみて、最終的にはJSCと同じぐらいのトータルタイムに落ち着くのかなと思ったりしました。
ステージについても、Speed Option Qを除いて、JSCより撃ちやすい感じがします。

目標を、70秒前半、出来れば70秒切りと定めました。

前日移動編

東京から博多まで新幹線、博多から新飯塚までは在来線を使って移動後、一泊しました。
お昼に出発しましたが、あまりの暑さで倒れそうに。余裕を持って出発したのが仇となり、帰省ラッシュで人が溢れかえる駅構内で1時間程立ち往生。新幹線に乗る頃にはぐったりしてました。

相棒も心なしかぐったりしています。

新幹線で車内販売があると思っていたら、いつの間にか無くなっていたみたいです。私は飲み物を買い忘れて死にかけてました。良い子のみんなは新幹線に乗る前にちゃんと飲み物を買おうね!
約7時間程の行程でしたが、最終的に50分ほど遅れて宿に到着。どこかで外食をしたかったですが、そんな気力も無くなり、シャワーを浴びてそのまま就寝。

会場へ

良い天気ですが、日差しがとんでもなく熱い。

6時半頃に起床後、目が覚めてからちょっとだけドロウ練習をして身体のエンジンをかけておきます。
コンビニで朝飯を調達し、徒歩で会場へ向かいます。 予想してましたが、朝なのにかなり暑かったため、こまめに水分補給。 30分弱で到着しましたが、気温の高さと直射日光で汗だくになってしまいました。タクシー使えばよかったと少し後悔。

受付を済ませて、準備をします。 名札と一緒に、ステッカー等も頂きました。ありがとうございます。

こちらは景品の数々。豪華ですね。

午前の部

9時から時間通りに競技が開始されました。
私はBスクワッドでしたので、午前中に撃つステージはSH→RA→OL→FGの順でした。

Smoke&Hope

1回目、ドロウの時、前に引き抜こうとして引っかかり大ロス。しかもホルスター位置がズレてしまってピンチ。とりあえず大体の位置に戻すも、若干の違和感。 2回目はドロウを慎重にしてクリーン。
3回目はストッププレートを焦って外しまくる。何をやっているんだ...。
4回目、ストップ1発外し。
5回目、ストップ1発外し。が、タイマーが止まらず。リシュートするも、またもやストッププレートを外してしまう。

タイムは9.69。残念!

最初のドロウミスが響いた感じがします。 とりあえずホルスター位置を直して次のステージに備えます。今日1発目のステージですし、多少は仕方ないと思うことにしました。

Roundabout

1回目、右奥のプレートの着弾音が聞き取れず撃ち直してしまい、タイムロス。
2回目と3回目はペースダウンしてクリーン。
リロードを挟んだ4回目、変に力が入ったのか大外し。
5回目は何とかクリーンで打てました。

トータルは10.06。
ペースを落とした挙句、決めきれてないので残念なタイムに。

Outer Limits

得意ステージなので決めたいが...。
1回目、初弾を外した上に、後半も外した。
2回目、スローペースにしてクリーン。 3回目、同じくクリーン。 4回目、少し攻めようとしたら初弾を外す...。

トータルは12.11。
目標は11秒前半だったので残念。とはいえそこまで悲観するタイムでもないので、落ち着いて次に行きます。

Five to Go

これまで1回目を全て外しているので、今回こそはちゃんと当てようという気持ちで臨みました。

そのおかげか、1回目〜3回目までクリーン。ペースは抑えめだったので、4回目はちょっと攻めるかと思ったらグリップを握りそこねてタイムロス。
ラストも攻めたら一番奥のプレートを外してしまいペナルティ。やっちゃった!

タイムは10.30。
そんなに悪くはないが良くもない。
午前中は総じて微妙なタイムになってしまいました。

お昼休憩

受付の時に頂いた栄養ブロック食品があったので、それを摂取。その後、並べられた商品を物色するなどをしていました。

午後の部

午前中は1回目の外しが多かったことから、遅くてもいいので1回目は当てに行く作戦でいきました。
ステージ順は、Pen→SD→SO→ACです。

Pendulum

このステージは外すと痛いので、全部ゆっくり撃つぐらいの気持ちで挑みました。

1回目、2回目は慎重に撃って2.7秒ペース。
3回目、4回目はちょっと普通に撃って2.5秒ペース。 最後は早く撃とうと思いましたが、ちょっとグリップが微妙で攻めきれずに2.48秒。

タイムは10.28。
クリーンで撃った割にはかなり遅いタイム。しかし、結果的にはステージトップタイムだったので、本番ではこれぐらいのタイム感でいいかもしれませんね。

Show Down

これも外すと痛いので、ゆっくり撃つイメージで。 JSCと比べるとターゲット間の距離が近いので、ゆっくり撃っても同じぐらいのタイムになるはず。

1回目、2回目ともにクリーン。
3回目は右奥の小ラクを外すも、カバーが早くて被害小。
右に移動して4回目、クリーン。
ラストは攻めましたが、外してしまいペナルティ。

タイムは9.01。
早くはないけど、悪くないタイムです。

Speed Option Q

九州スチールの一番の鬼門。
とりあえずこのステージは全部当てることが大事だと思います。

1回目は1秒。
2回目はオプションを外してカバーして、1.2秒。
残りは丁寧に当てきって、0.8秒ペースで撃ちきりました。

タイムは3.52。
ちょっと遅いかと思いましたが、これもステージトップのタイムだったので良かったです。

Accelerator

最後のステージ。
午前中は微妙だった反面、午後は比較的調子が良かったので、なんとか上手くまとめたいという気持ちが大きかったです。

1回目、2回目は2.3秒ペースでクリーン。 しかし3回目でペナルティを食らいます。もう失敗できない状況。
さらにペースを落とし、2.5秒台へ。
なんとか残りの2回を決め切り、終了です。

タイムは9.58。 少し物足りませんが、途中でペナルティを貰ってる以上、最善を尽くしたタイムだと思います。

シュートオフ

総合上位12人による1on1シューティング対決で、私も参加することになりました。

決勝はBO5(3本先取)、それ以外はBO3(2本先取)で決着をつけます。

私は残念ながら初戦敗退。
1回目は早かったものの、フォーリングプレートの1つが倒れずに敗北。
2回目は最後のプレートを僅差で撃ち負けてしまいました。

悔しかったですが、楽しい時間でした。

リザルト

OverAllは74.55。 本番前練習より約4秒遅れ。ギリギリ目標内といった感じですね。前半のミスは大きかったですが、切り替えて後半立て直せたのは良かったと思います。

総合1位と、レース部門1位を頂きました。
ありがとうございます。

景品ではハイキャパ5.1を頂きました。メインのレースガンにガタが出てきたので、予備で取っておこうかと思いまして...。有効活用させて頂きます。

帰路

大会終了後、博多駅長浜ラーメンを食べて帰りました。せっかく勝ったのでちょっと贅沢に餃子をつけました。

美味しかったです。

あとがき

JSC前に経験を積めたらいいなと思って参加しましたが、思ったより良い結果が取れてびっくりしました。
内容を見ても、良かった部分と悪かった部分、両方で気づきがあったので良かったです。

JSCまであと少しですが、得られた経験を活かしてJSCで発揮できればと思います。

最後になりますが、九州スチールに参加された皆さん、スタッフの皆さんありがとうございました。

<了>

自作シューティングタイマーの紹介

概要

腕時計型のシューティングタイマーを作りましたので、その紹介になります。
シューティングレンジに常設するというより、個人での練習で便利に使えることを目指して作っています。

ベース

M5Stack社のM5StickCPlus2に、プログラムを書き込んだものになります。

M5StickC Plus2 ウォッチアクセサリキット — スイッチサイエンス

ボタン

本体には3つのボタンがあります。

  • メインボタン
  • 下ボタン(電源ボタン)
  • 上ボタン

電源

下ボタンが電源ボタンになっており、こちらを3秒程長押しすると起動します。
電源を切る場合は、下ボタンを5秒程長押しすることで停止します。

充電

本体右、メインボタンの近くにType-C USB端子に、付属のUSBケーブルを接続して充電します。

基本機能

通常計測モード

計測開始後、発砲音等をマイクで拾い、スプリットタイムを計測する機能です。
本体に内蔵されたブザーにより、計測開始時にビープ音が鳴ります。

計測開始はメインボタンを押すと開始します。
設定値により

  • Instant(ボタンを押すと即計測開始)
  • Delay(ボタンを押して一定時間経過後、計測開始)
  • Random(ボタンを押してからランダムな時間経過後、計測開始)

の3つの計測開始モードが選べます。

計測開始後、再度メインボタンを押すと、計測を停止します。 計測停止後、上ボタンを押すと、これまでに記録されたスプリットタイムを参照できます。

隠れ計測モード(β版)

マイクで外音を拾い、大きな音が鳴ったらタイマーをスタートさせる計測モードです。
別のタイマーのブザー音をトリガーにすることで、手元で参考タイムを表示できることを想定しています。

その他は通常計測モードと同じです。

ビープ音モード

あらかじめ設定しておいた秒数の間隔で、ブザー音を鳴らすモードです。
APSカップのプレート競技や、フォーリングプレート等の時間制限のある競技種目の練習用としてお使い頂けます。 設定画面で時間をセットする他、3秒~10秒まで1秒刻みでプリセット値が設定されています。

設定画面

通常画面から上ボタンを長押しすると、設定画面になります。
設定画面では、上ボタンと下ボタンが項目の切り替えになります。
変更したい項目でメインボタンを押すと、編集モードとなり、上ボタンと下ボタンで項目の値を変更することができます。
再度、メインボタンを押すと、選択モードに戻ります。

項目

Exit Config

この画面が出ている状態でメインボタンを押すと、計測画面に戻ります。

Mic Sensi

計測中に検知するマイクの感度を設定します。

表示されている値(デシベル)よりも大きな音を検知するとスプリットを記録します。
数値が大きいほど低感度になり、数値が小さいほど高感度になります。

Spy Sensi

隠れ計測モードの、計測スタートのトリガーとなるマイク感度を設定します。

表示されている値(デシベル)よりも大きな音を検知するとタイマーをスタートします。
数値が大きいほど低感度になり、数値が小さいほど高感度になります。

Delay time

通常計測モード、もしくはビープ音モードのスタートまでの遅延時間を設定します。

Beep time

ビープ音モードで鳴らすブザー音の間隔を設定します。

Brightness

画面の明るさを設定します。

Rand Mode

ONに設定されていると、通常計測モードでの遅延時間をランダムにします。

ランダム時間は、次の項目で説明するRand MinとRand Maxの秒数の間になります。

Rand Min

ランダムモードの最小時間を設定します。

Rand Max

ランダムモードの最大時間を設定します。

頒布について

TwitterのDMにて受注を受けております。
タイマーは手渡し、もしくは郵送にてお渡しします。

頒布価格、支払い方法についてはDMにてご相談ください。

https://x.com/platehitter

サポートについて

個人で制作してますので、対応にお時間を頂くことが多いです。
その点をご了承頂けたらと思います。

マックスティール参戦記(2024年7月)

14日に赤羽フロンティア2Fで開催された、マック堺さん主催のマックスティールに参加してきました。

山中社長が動画を上げてくださってますので、紹介します。 youtu.be

リザルト

1周目は72.91秒でした。順位は2位。1位のヤスダ君とは約1.5秒差。惜しかった。
写真の左のガンが私の、右のガンがヤスダ君のものです。ヤスダ君は開始前にコンペンセイターの取り付け基部が壊れてしまった中での参加。それでこのタイムか....と思います。さすがはチャンピオンです。

内容としては、最初のFGが微妙で、その後のPenで大コケしました。何とかメンタルを立て直してその後はいい感じに。
緊張感のある中で、とてもいい練習になりました。

2周目は70.41秒。こちらでもPenでコケてしまいました。最近Penのタイムが安定しないですね。難しいコースです。

参加賞

こちらは今回の参加賞。
装備するとタイムが上がる気がします。

次回開催について

次回の開催は8月18日(日)を予定しているそうです。大会前に本番風の練習をされたい方は是非ご参加ください。

主催のマック堺様を始め、いつも場所を提供してくださる赤羽フロンティア様、そして参加者の皆様、ありがとうございました。

<了>

ヤスダスティール参戦記(2024年6月)

6月末に開催されたヤスダスティールに参加してきました。

ヤスダスティールには過去2回ほど参加させて頂いてますが、今回の参加人数は16人と過去最多クラス。 参加者もJSCにエントリーしている方が大半ということもあり、本番さながらの緊張感のある練習会となりました。 主催のヤスダくん、並びに場所をお貸しくださっている赤羽フロンティア様、いつもありがとうございます。

月一の開催を予定しているそうですので、9月のJSC本戦に向けて練習したい方、是非ご参加ください。 開催告知等はヤスダワークスのXアカウントからどうぞ。

https://x.com/nekonomiffy0624

リザルト

緊張もあって外してしまうことが多かったです。クリーンで回れたステージが1つもありませんでした。 特に外したストリングの次で、上手く立て直せなかったのが目立ちました。PendulumとSpeed Option、Roundaboutが顕著ですね。

Overallは75.75。順位は3位でした。
75秒は切りたかったですが、現状では本戦もこんな感じになりそうだなとも感じました。これが今の実力かなと思います。
本戦まであと2か月、より上を目指して頑張ります。

参加された皆さん、お疲れさまでした。またよろしくお願いします。

おまけ

グロックカービンで参加されてたヨシムネさんの銃を撃たせて頂きました。
ヨシムネさんありがとうございます。

www.youtube.com

軽量でレスポンスも良く、反動もほぼないので可能性を感じます。
ルール上、JSC本戦に出場できないのが悔やまれますね。

ヨシムネさんのブログ
https://ameblo.jp/shooter-yoshimune/

<了>

【射撃ノート】JSC攻略(ロングガン編)

platehitter.hatenablog.com

前に書いた記事が思ったより好評でしたので、ロングガン編も書いてみました。

ただ、2月のJSCLG2024以来、ロングガンでJSCは数回しか撃ってません。ですので、この内容は2月の大会までに私がやっていた撃ち方になります。何かの参考になれば幸いです。

初弾の重要性

ロングガンの特徴の一つはポイントスタートが採用されているという点であり、ハンドガンのハンズアップと大きく違う部分でもある。
ここではポイントスタートに合った戦略、撃ち方を書く。

ポイントスタートの強み

ポイントスタートは、ハンズアップで必要となるホルスタードロウが必要なく、銃をある程度構えた体制からすぐにターゲットを狙いにいける。つまり、ハンズアップに比べて安定して早く初弾を叩きこめるということが言える。
ハンドガンとロングガンでは、一般的にロングガンの方が良いタイムが出るが、それは単純に初弾を早く撃ちこめるという部分が大きい。

ポイントスタートの弱み

逆に、ポイントスタートの弱みも存在する。それは「スタート時にスタートポイントを狙っておかなければならない」ということ。
ハンズアップでは、体の向きを(180度ルールに抵触しない範囲で)自由に決められる。しかし、ポイントスタートではルール上スタートの向きを決められてしまっている。
もしも初弾をスタートポイントから遠い的に持って行きたいとなると、銃を大きく振ることになるので、安定性と速度が落ちることになる。つまり遠くの的を1枚目に選ぶよりも、近い的を1枚目に選ぶ理由が増える。

どういった撃ち順が強いのか

ポイントスタートは最初中央に置いてあるスタートポイントを狙っているので、外側にある的を狙う際、内側にある的を通りすぎることが多い。もしそうであれば、外側にある的を狙うついでに、先に内側の的を撃つことが可能になる。

Round Aboutを例に考えてみる。 ハンドガン編では、左奥の的を初弾に選んでいた。ロングガンでもそのように撃とうと考える。すると、奥の的を撃つまでに、手前の的の近くを通り過ぎることに気づくと思う。
であれば、ついでに手前の的を撃ってしまえばいいのである。

もし外してしまっても、右の的を狙うまでにもう一度通りすぎるため、リカバーが効く。 このリカバーが効くというのが大事で、これのおかげでリスクを抑えつつ初弾を早く撃つことができるようになる。

初弾を早く叩きこむことで何が良いのか。
一番大きいのは、残りの4枚に対する余裕ができることだと考える。

奥の的を当てるのにかかる時間と、手前の的を当てるのにかかる時間を比べてみてほしい。
そこで出た時間の差を、残りの4枚を撃つ時間に割り当てられると考えると、ちょっとゆっくり撃って安定を重視しても同じタイムが出るのである。

これは射撃の実力が上がって、2秒を切ってくるタイムで撃てるようになっている人ほど影響が大きいと考える。

ステージ毎の戦略

ハンドガンと大きく撃ち方が変わるステージのみ記載する。
Round Aboutは上で紹介してるので割愛する。


Accelerator

ポイントの近くに大ラクがあるので、最速でぶっこむ。最悪外してもいい。
ただ、そのあとの10cmは慎重に撃つこと。外すとロスが大きい。また、ハンドガンよりもパララックスが大きいため、的の上あたりを狙うようにすること。
初弾の大ラクを外してしまった場合は、3枚目の大ラクを狙うついでに撃つこと。

10cmから3枚目の大ラクは距離があるので、ぶっ飛ばすと外す可能性もある。ちょっと慎重に撃っても十分早い速度が出るはず。
4枚目と5枚目はハンドガンと同じ。ちょっと慎重気味に撃つ。

スタンス位置は、的間の距離が狭まるので、可能な限り左寄り。


Smoke&Hope

これもポイント近くの大ラクから撃つ。外してもリカバーが可能なので。
3枚目を右の外側にするか内側にするかは意見が分かれると思うが、私はストッププレートの撃ちやすさを重視して、外→内→ストップとしている。
Smoke&Hopeは安定性重視の撃ちまわしのほうが良いと思うので、安定寄りの撃ち順を選んでいる。

スタンス位置は中央か左寄り。
大会の時は振り幅を減らしたいという理由で後寄りに立っていたが、ストップを当てやすくするためという理由で、現在は前寄りに立っている。


Show Down

撃ち順はハンドガンと同じだが、こちらも手前10cmの的2つまでの距離が近いため、的の上部を狙うこと。 特にShowDownはスピードが出るため、慎重に撃つぐらいがちょうどいい。


Speed Option

右手前の12.5cmから最速で撃つ。この的は距離が2mと物凄く近いので、気持ち上を狙う。的が大き目なので適当に撃っても大体当たるはず。外したら奥を撃ってからリカバーすること。
逆に奥の12.5cmは外さないように丁寧に撃つ。ここを外すともれなく終了する。

8cmは小さく感じるが、特にライフルなら狙えば普通に当たるはず。
それにリカバーできないわけでもないので、あまり時間をかけすぎないようにすること。

スタンス位置は左寄り。右側の的が撃ちやすくなる。


<了>

【射撃ノート】JSC攻略(ハンドガン編)

いつも撃ってるときに考えてることを残そうと思い、書いてます。 (ついでに公開すれば意見も貰えるかもという気持ち。) 自分用メモとして書いてるので、そのつもりで見て頂けるとありがたいです。

定跡

どんな戦略をとるにしても、その撃ち方における強みと弱み、そういった撃ち方をする理由を明確にしておかなければ、戦略は十全に機能しないことを肝に銘じる。

撃つ順番

撃つ順番を決める際に重視することは以下の通り。

  • 狙点の軌跡が最短になること
  • 早く撃ちこめる的を初弾に持ってくること
  • リスクの高い的をリカバーしやすいこと

上記の条件の優先順位はステージや戦略によって変わるが、できるだけすべてが満たされている方が良い。 各ステージにおける戦術に合致した撃ち順を選ぶ。

立つ位置

全体の振り幅を小さくしたいという狙いから、最も外側にある的同士の距離が近くなるような左右の位置を基本とする。ただし、的同士が重なる場合はこの限りではない。

前後位置に関しては出来るだけ前方を基本とする。
ただし、ライフル等でサイトパララックスが気になる場合は後ろでも良い。

自然狙点

最も精度が必要な的に自然狙点が合うようにスタンスを取った方がいいと以前は感じていたが、スティールチャレンジぐらい大きな的なら大して変わらないと思い直した。

現在は、最も外側の的を無理なく狙える程度の方向に自然狙点を持ってくるように意識。なので、大体ターゲットが並んでいる範囲の中心になる。
振り幅がそこまで大きくないステージかつ精度が求められる的が中心に近い場合は、自然狙点を的に持ってくることもある。(例えばJSCのAccelerator)

ステージ毎の戦略

Five to GO

左から順に撃つ。

初弾は丁寧に。
順番に並んでいる+後半は的間の距離が狭まるのでついつい速度を上げがちだが、同時に的の距離は離れていくので、一定のリズムで撃つ。
特に4枚目は精度を上げて撃つ。(最も遠い+リカバーしづらい)

スタンス位置はボックスの左前。最初4枚の的間の距離を縮めるのが目的。


Accelerator

初弾10cmから手前の大ラク。そのまま奥の大ラクの後、奥の12.5cm、ストップの順。

初弾を外すとつらいので丁寧に。
2、3枚目の大ラクはできるだけ素早く撃ちたい。しかし、3枚目は勢いに乗っていることもある上に距離があるので外しがち。ちょっと丁寧に撃つ。
4枚目の奥の12.5cmは特に丁寧に。12.5cmではなく、10cmぐらいの的を撃っているつもりで。

スタンス位置はボックスの左前。
的が斜めに配置されているので、左に立つと全体的な的間の距離を縮めることが出来る。


Pendulum

左15cmから右へ、10cm、10cmと続き、右の15cm、ストップの順。
左右どちらを初弾にしても良い。

このステージはあんまり稼ぐところがない。
強いて言うなら、4枚目の15cmを確実に当ててストップを素早く撃つぐらい。

それよりも全部のターゲットをちゃんと当てて無駄なく次を狙うという流れをしっかり確実にできるよう練習した方がタイムは上がりそう。練習あるのみ。
このステージが早ければ他のステージも大体早くなりそう。

スタンス位置は中央前寄り。


Smoke & Hope

外→内→外→内→ストップの順。

初弾を早く叩き込めたらタイムが上がるステージ。
2枚目から3枚目がちょっと距離があるので、そこも稼ぎ時。

スタンス位置は右前。が、あんまりしっくり来ないので改善の余地あり。

個人的にめちゃくちゃ苦手ステージ。


Outer Limits

最初は10cm。小ラクを狙いながら右側に重心を持って行きつつ撃つ。
足を引っかける心配を減らすため、最初のスタンスの時点で右足はボックスの縁の上に置いておく。

移動の1歩目は、体重をかけていた右足を抜くイメージで出すと初動を速くできる。

移動はボックスに入るまで4歩が目安。
1歩目の勢いで2歩目を出し、ボックス内に入る3,4歩目は衝撃を優しく吸収するイメージ。
移動の速度よりも、動き出しのスムーズさ、頭が上下に揺れない移動を目指す。

移動後のボックス内で、勢いが止めきれずに体勢が安定しないのであれば、歩数を増やす、移動速度を落とすなどの対策をする。
移動後の3枚目を如何に早く、正確に当てれるかが、このステージの肝。

ボックスに入る前から、右側の10cmに対してサイトを合わせ始める。ボックスに足が接地してからサイトが的に合い次第、撃つ。
ラクとストップは丁寧に。案外距離があるのと的が小さいので外しやすい。

Outer Limitsは2ストリングしか記録に残らない。そのためミスが結果に反映されやすいので、早く撃つよりも正確に撃つことを心掛ける。


Show Down

左側であれば、左側の大ラクからスタート。できるだけ早く初弾を入れる。
隣の10cmはちょっと丁寧に。次の大ラクは素早く。
端の10cmは丁寧に。外すと危ないので。
スタンス位置はボックスの右前方。

右側はこれを逆に撃つだけ。
スタンス位置はボックスの左前方。

ShowDownも勝手にスピードが出るので、ちょっと丁寧に撃つぐらいの気持ちでちょうどいい。
手前10cmは近い上に小さいのでパララックスが大きい銃だと外す可能性がある。気持ち上を狙う。


Speed Option

右奥の12.5cmを確実に当てる。
流れで手前の12.5cmを撃つが、あまりスピードを上げすぎると次の8cmを外しやすい。スムーズさを意識。
8cmを撃ったらすぐに左の12.5cmに叩き込んで、振った反動でストップの小ラクを撃つ。

スタンス位置は左前方。

初弾12.5cmと8cmは、見た目よりももっと小さな的を狙うイメージで撃つと当てやすい。


Round About

初弾は左奥。撃ってすぐに手前の15cmを撃ちながら、右端の15cmに持って行く。
右奥の12.5cmは外すと+3コースなので、丁寧に。

スタンスは右前方。

飛ばしたくなるが外しやすいコースなので、慎重に入るのが無難。

別パターン

初弾を右の15cmに持ってくることで初弾を早くできる。
代わりに2枚目と3枚目は慎重に。3→4→5はリズム良く。

初弾で稼ぐ分早く撃てるけど、後半の3→4→5で+3をやりそうで怖い。
でもよく考えると、上の撃ち方でも4枚目を外して+3は何度もやったので同じかも。
要検討。


<了>

JTSA UNLIMITED 2024参戦記 vol.2

前回のあらすじ

platehitter.hatenablog.com

午後を迎えて

JSCLGを終え、アンリミに向けて一番練習したのがOPクラスでした。9月に開催されるJSCを見据えた参戦のため、ある程度の結果を残したい気持ちがありました。

これまでの練習では大体48秒~43秒を出せており、大会前日に40秒を出すことにも成功していました。 しかし、アンリミ初参加な上にハンドガンでマッチに出るのも初めてなので、あまり欲をかくのはやめようと「50秒切り」を目標に臨みました。

銃検

今回使用する銃はマルイハイキャパベースに、ヤスダワークス製のマウントベースとコンペンセイター、マグウェルを装着してレースガンカスタムしたもの。このマウント、シャーシ下部を延長するパーツと一体成型になっており、先端にコンペンセイターを着けることでインナーバレルを簡単に先端固定できるという優れもの。インナーバレルは、はみけつノンホップの6インチを使用しています。
ドットサイトはNOVEL ARMSのSURE HIT MASTER。ホルスターは最近リリースされたヤスダホルスターver.3。

写真はちょっと古いので各部が微妙に違いますが、大体こんな感じです。

インナーバレルを長くした影響で初速が上がっているため、ガス圧を固定圧レギュレータで0.35MPaに制限して調整しています。銃検時も0.2gBB弾で約80m/sと、無事突破。
カスタムした銃で大会に出るのは初めてなので、何気に緊張しました。

第3部、OPクラス

第3部では私はAスクワッドなので、木→火→土→金→水の順でステージを回ります。

Stage1「木」

3.36→3.41→3.27→2.58→2.61
Result: 11.82[s]

初めての大会でのハンズアップ、手が震えました。気持ちは確実に当てていくつもりでいましたが、全く当たらない。ガク引きもガク引きで、1回目から大コケをしてしまいました。
2回目のハンズアップでは、さらに手の震えが酷くなる始末。震えを強制的に止めるために、腕に思いっきり力を入れてしまいました。そんな中で当たるわけもなく大外し。 なんとか普通に撃ちたいと思っても、続く3回目も外してしまいました。
4回目と5回目はなんとか当てることが出来ましたが、リザルトを見てびっくりの11.82。てっきり11秒弱だと思っていましたが、あえなく撃沈。このまま、PSの二の舞になるのかなと、弱気になってしまいました。
OPの目標タイムは50秒で、この後の4ステージで1.8秒を取り戻さないといけません。この時は、この調子で取り戻せるとは到底思えませんでした。
いっそクリーンを諦めてめちゃくちゃに飛ばすことも考えました。

そんな中、とあるシューターさんから「終わったことはどうしようもないし、ここから立て直せるかどうかだよね。」と言って頂きました。「ここでヤケになって、めちゃくちゃな撃ち方をしちゃダメだ。」とも。

今までは結果を出したいという気持ちが私自身を縛り付けていたんだと思います。
ここで、自分が今できる最良の射撃をすることに集中することができるようになった気がします。

Stage2「火」

2.57→2.37→2.42→2.49→2.32
Result: 9.60[s]

メンタルを持ち直したおかげか、あんなに震えていた手が震えなくなりました。 最初少し外すも、リカバーが成功。2回目以降はそこまで速度は出ていないものの、クリーンで決めることが出来ました。
Stage1の崩れっぷりからしたら、十分なタイムだと判断。

Stage3「土」

2.08→2.26→2.30→2.78→2.57
Result: 9.21[s]

入りは良かったものの、小ミスが続いてしまいちょっとタイムロス。
とはいえ、Stage1のコケ具合からしたらマシだと言い聞かせ、メンタルを保ちました。

Stage4「金」

2.12→2.57→3.08→2.35→2.34
Result: 9.38[s]

こちらも入りは良かったものの、2回目で小ミス、3回目で大ミスと、嫌な流れが続きました。
一旦リロードを挟み、心を落ち着かせます。少しペースを落としてでも確実に決める。いつも練習でやっていたことです。
いつもよりも0.2秒程ペースを落として、4回目と5回目をクリーンで終えました。
ベストではないけれども、今の自分にできる最良の射撃だったとは思います。

この時点での合計タイムは40.01秒。 目標タイムである50秒は、最後のStage5で10秒を切れば達成できるという状況まで持って行くことができました。
Stage1が終わって諦めなくて良かったと思うと同時に、絶対にStage5で大コケできなくなったと感じました。
Stage5「水」はアンリミのステージでも高速ステージで、早く撃てるということは撃ち漏らしでペナルティも貰いやすいということです。それだけは絶対にできないというプレッシャーがかかります。

そういったプレッシャーを感じつつも、今の自分にできる最良の射撃を目指す姿勢は変わらなかったように感じました。いつも通り、自分にできることをやるだけだという姿勢で、最後のステージに挑みます。

Stage5「水」

2.09→1.91→1.90→1.74→2.60
Result: 7.64[s]

いつもよりペースを落とした1回目が決まり、それを維持したまま2回目、3回目とクリーンを続けました。
そのまま4回目。この時集中していたのか、3回目と同じペースのつもりで撃っていましたが、まさかの1.74秒。今日のベストシュートでした。 この日初の4回クリーンを出した後のボーナスステージ。
思いっきり飛ばしたい気持ちが出ますが、これはハンドガンでハンズアップ。最後にガンドロップなんてしたら洒落にならないぞ...という気持ちのせいか、若干バッドグリップ気味に。あえなく外してしまいます。

それでも記録は7.64秒。練習でもあまり出ない良タイムが出ました。

リザルト

Stage1: 11.82
Stage2: 9.60
Stage3: 9.21
Stage4: 9.38
Stage5: 7.64
Over all: 47.65

当初の目標だった50秒切りを達成することができました。
今回、Stage1での大ミスから立て直して、ここまで持ってくることが出来たという事実が、自分への自信につながると感じています。失敗したとしても諦めず、自分にできる最良の射撃を続ける大切さを身をもって感じた1日でした。

今後の課題としては、PSもOPもそうですが一番最初のステージでやらかしがちなので、そこを改善したいと考えています。特にJSCのような8ステージもある大会でなら、過剰なくらいスローペースで入ってもいいかもしれません。
そのあたりの塩梅も、今後の練習で煮詰め直せて行けたらなと思います。

(5月29日追記) 公式ページでリザルト発表されました。
Hands Upでは総合11位、OP部門で6位でした。
優先エントリー取れましたね。よかったです。

来年はOPで入賞できるぐらいのタイムを出したいですね。

YG1位

表彰式で呼ばれると思っておらず、最初間違えて呼ばれたかと思いました。
OPだとYG部門にもエントリーしてることになってたんですね。
地味に貴重な賞だと思うので貰えてうれしかったです。

初参加を終えて

ティールチャレンジ系の大会で初出場だったJSCLGで優勝してしまった実績から、以前よりもプレッシャーを感じてしまう中での大会でした。特にメンタルとの戦いを強いられた1日だったと思います。 JSCLGの練習で散々撃ったライフルで、かなり外してしまったという事実から、来年のJSCLGに向けてどうにかしないといけないなと感じてます。

ハンドガンはまだまだ細かいところが詰め切れておらず、トップシューターとの差が大きいと感じています。 ただ、追いつけない程じゃないと感じているのも事実です。
自分の撃ち方を一貫できるという点が自分の強みだと感じているので、今後の練習ではそれを主に伸ばしていきたいなと考えています。

大会主催のJTSAスタッフの皆様、ROの方々、準備から円滑な大会の進行、撤収と大変な中で撃たせて頂き、ありがとうございました。また次回のLIMITEDも参加させていただく予定です。

そしていつも練習させて頂いているTarget-1のスタッフの皆様と常連シューターの皆様、三浦シューティングレンジヒーローズの皆様、赤羽フロンティアの皆様、ありがとうございました。今後もたくさんお世話になりますので、よろしくお願いします。

<了>